閑話の一・桂花の罠日記

○月×日
 成都攻略完了。
 死者 ×××
 負傷者 ×××
 行方不明者 ×××
 逃亡者 一
 特に記すべきこと無し。

○月▽日
 洛陽に帰城。
 華琳様の機嫌はなおも変わらず。私や春蘭にあたってくれればまだよいのだけれど、それもせずふさぎこまれてるのを見ていると哀しくなる。
 全身精液男のせいで、華琳様の覇業に瑕がついてしまった。

●月△日
 華琳様から大陸制覇の褒美を考えておけと命じられる。戦功に応じて分配して献策するが、自分の分を忘れていて指摘された。
 特に考えていなかったので、つい、城内の一角を所望してしまう。
 華琳様の閨の優先権にしておけばよかった。

●月×日
 いただいた場所は見晴らしのいいところなので、四阿でも建てようと思う。
 天気のいい日に、華琳様とゆっくりお茶でも……。
 でも、まだそんなものにかかわってる暇がないので、とりあえず工兵に頼んで整地だけ済ませてもらうことにする。

●月□日
 整地が終わる。
 せっかくなので、落とし穴を掘ってみた。
 あいつが帰って来たら、ここにおびき寄せてはまらせてやればいい。

†月∀日
 三つ目の罠が完成した。
 技巧を凝らした自信作。
 私が乗っても反応しないが、私より体重のある人間が乗ったら落とし穴におちる仕掛け。これなら気づかれまい。華琳様が迷い込んでも大丈夫。

□月▽日
 全部の罠を埋め戻す。

 あいつは帰って来ない。

○月×日
 あんの莫迦っ!

○月□日
 今日は皆に頼み込んで、一晩あいつを借り切った。
 あの場所に誘い込み、見事罠にかけた。
 網でくるまれて木にぶらさがるあいつの姿を見て、大笑いしてやった。
 途中で、泣かないでくれよ、謝るから、とかなんとか言ってきたが、腹が立ったので放置して帰って来た。
 ふん、この美人で聡明な荀文若様の奴隷になると誓ったなら、すぐ下ろしてやったというのに。
 まあ、明日になったら、解放してやろう。
 久しぶりにゆっくり眠れそう。

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