北郷朝五十皇家列伝・編者による前書き

 当『北郷朝五十皇家列伝』は、帝国建国1800年記念事業として、1780年から公刊された論文全集『皇家要覧』(二十巻本)を元としている。
 皇家要覧は96年に全巻刊行され、本年1には豪華装丁版及び註解が発刊された。
 世界中の歴史研究者による最新の知見を集めたこの全集は、学術的には実に優れたものとなった。しかしながら、それ故に当初の目標の一つであった、一般の人々への啓蒙の役割は果たしがたくなってしまった。
 丁寧な論証は当然に必要なことであるが、研究者以外の者にその読破を求めるのは酷というものであろう。

 そのため、皇家要覧の完成が近づいた95年より、皇家要覧の内容をよりかみ砕き、さらに皇家ごとにまとめた本書の企画がなされ、今日刊行されるに至ったのである。
 本書は、皇家要覧で発表された新たな見識を元としながらも、各皇家について出来る限り読者の興味を惹くであろうエピソードを用いて解説し、歴史解説書として楽しめるように書かれたものである。
 『北郷朝』という旧大陸東方史のみでの用語を用いていること、紀伝体ではないのに列伝というタイトルであることについて、異論がある方もおられようが、これもわかりやすさと親しみやすさを優先しようという狙いであり、ご理解いただきたい。

 また、歴史に詳しい読者諸賢の中には、この程度のものでは満足しないという方もおられることであろうが、そのような方にはぜひ皇家要覧にあたっていただき、皇家研究の現在を知っていただきたいと考えており……(後略)


  1. 帝国暦1800年、あるいは羅馬建国紀元2765年 

北郷朝五十皇家列伝・編者による前書き」への2件のフィードバック

  1. 封建王朝が1800年とか凄いですね、よく革命が起きないものです。
    やはり初代皇帝一刀の功績が大きいのでしょうね。民衆に洗脳・文盲教育を施し、啓蒙しかねないルターやワシントンや孫文といった危険分子をすぐ排除出来る様に思い出せる限りの偉人リストを残しておいたのでしょう。

    •  実際には中華における勢力はかなり縮小してしまっているので、緩やかな連合諸国という感じでしょうね。
       それぞれの国によっては立憲君主制をとっているところはあるかと思います。

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